「やらなきゃ…でも体が動かない」
そんな日は誰にでもあります!私にも!
大事なのは「やる気を出すこと」ではなく
「やる気がなくても動ける仕組み」を先に用意しておくこと。
今日は、私が普段から推している5つの即効テクと、どうしても無理な日の「リハビリ」まで、現実的なやり方をまとめます。
楽器(バイオリンなど)以外の練習にも応用できます!
① スマホ通知はまるごとOFFに
集中を奪う最大の敵は「ピロン♪」
その瞬間、我々はすぐさま
人類の英知「スマートフォン」に手を伸ばし、画面を確認する。
それだけで済むことはほとんどなく、
あれやこれやと調べてみたり、YouTubeをあけてしまったり
そしてまた別の「ピロン♪」
そこで得た情報をまた調べてみたり⋯気がつけば夜になっているのだ(個人の感想です)
2つの鉄則
- 練習開始時間5分前から機内モード、もしくは通知サイレンス、もしくは電源OFF
練習時刻ぴったりからスマホOFFしようとすると、「あ、最後にあれ確認しとこ」などと操作してしまい
気がつけば、練習開始しようと思っていた時間を30分も過ぎている。
「あー⋯もうあと30分しかできないし、今日は練習いいか」(やる気喪失)
「時間なくなっちゃったし、曲だけ通しとこ!」(練習内容クオリティの低下)
につながるのです⋯(経験者は語る) - スマホは見えない場所へ。
しょうがない。もう私達はスマートフォンに脳内をハックされているのです。
スマホを見ただけで触りたくてうずうずする。もうお手上げなのです。
そうなれば、スマホは見えない場所へ。
引き出し、戸棚、別の部屋⋯
同居人がいれば管理してもらっても良いですね!
通知を切るのは「意志力」ではなく「環境設計」
誘惑を視界から消すだけで、準備→開始までの摩擦が激減します。
② 目標は「厳密に・測れる形」で
ざっくり目標は、脳のやる気スイッチがとにかく入りにくい。
「今日はこの曲うまくなろう」→ “うまく” とは?
「今日は音階をテンポ通り弾けるようにしよう」→ “テンポ通り”ってメトロノームいくつ?
「今日は苦手なところ弾けるようになろう」→“苦手なところ”っていくつ?どこ?なんで苦手なの?
ざっくり目標では一生上達しません。
富士山登頂したいと思った時
いつ登るか、ルート・天気も調べず、ペース配分・装備の計画なく
行き当たりばったりに登るのは非常に危険ですよね。
必ず「いつ」「ルート」「ペース配分」「装備」を
入念に調査・準備してからチャレンジするはずです。
私達の日々の練習時間は限られています。
確実に上達するためには
具体的に言語化し、成功条件を明確にすることはマストと言ってよいでしょう。
目標例
- 今日中に、〇〇(曲名)の37–44小節を、メトロノーム60で10回連続ノーミスで。
- 今週中に、音階1段を、最初から最後までチューナーの赤いランプがつかないように1回。
- 今から15分間、〇〇(曲名)を、メトロノーム50で1度もビブラートを止めずに弾き続ける
などなど。
ポイントは 「期限」 「場所」 「成功条件」 可能であれば「数値」を必ず入れること
③ とりあえず5分だけ始める
むかーしむかしのドイツに、エミール・クレペリンという精神科医がおりました。

クレペリンは1902年、単純作業(1桁の足し算)を長時間続け、1分ごとの正答数を記録しました。
すると、最初はペースが遅くても、数分経つと作業効率が上がる「立ち上がり期」が現れ、その後に安定期、疲れてくる低下期というパターンがグラフ(作業曲線)として描かれたのです。
参考:Emil Kraepelin, Die Arbeitskurve, 1902(Archive.org PDF)
この立ち上がり期こそが、後に「作業興奮」と呼ばれる現象。
ざっくり言うと、
人は取り組み出してから脳が温まり、集中力が乗ってくるということです。
「やる気満タンになったらやるわぁ」
安心してください、そんな時は一生来ません。
「やる気→行動」ではなく、「行動→やる気」
どんなにダルくても、とにかく5分弾いてみる!
④ 人を巻き込む
一人で続けるのは難易度が高い。めちゃくちゃ高い。
誰の力も借りず、一人で、毎日モチベーション高く練習を続けられたなら苦労はないんです。
私は無理でした。(曇りなき眼)
そんな時は外部の目を頼りましょう。
実践アイデア
- 音楽友人と弾き合い会を設ける、固定化
- 仲間内LINEで練習報告をし合う
- 家族に練習監督をしてもらう
- SNSで「#今日の練習」宣言→達成報告
「誰かが見ている」は最強の継続装置。評価ではなく記録の共有にすると心理的負担が減ります。
⑤ 睡眠は削らない
これはもう語る必要がないでしょう。
睡眠は上達の土台です。
睡眠を削って練習する方もいらっしゃいますが(音大時代の私)
運動学習の定着を落とし、イライラや雑音過敏も増えます。(音大時代の私)
睡眠は、楽器上達における“地味だけど最強のブースター”です。
単なる休息ではなく、練習で得た運動技能や音の感覚を脳が整理・定着させる
「学習プロセスの一部」と捉えてほしいのです。
裏付けミニ情報
- ハーバード大学:睡眠後は翌日の演奏精度とテンポ安定性がUP
Practice with sleep makes perfect: sleep-dependent motor skill learning - 睡眠スピンドル研究:寝ている間に脳が“もう一度練習”している
Sleep Spindles as Facilitators of Memory Formation and Learning
「長時間練習して寝不足」よりも、「しっかり寝て短時間で高密度練習」のほうが総合的に速く上達します。
✨それでもやる気ゼロのときは…
ケース開→閉のみでOK(リハビリ)
やる気ゼロ日は連続性を切らさないことが最優先!
「あぁ、、今日も楽器触らなかった⋯」という罪悪感と後悔は
モチベーションを著しく低下させます。
「やらなかった罪悪感」を「触れた達成感」に置き換えるだけで、翌日の再始動が圧倒的に軽くなります。
だるい時は、成功のハードルを極限まで低く!
さいごに:やる気は“結果”としてやってくる
やる気は「出してから動く」ものではなく、「動いた結果、湧いてくる」もの。
だからこそ、今日のあなたに必要なのは気合いではなく仕組みです。
小さな合格を積み上げるあなたを全力で応援します!!
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