昨日の動画をご視聴くださいました皆さま、ありがとうございました!!!
初心者用バイオリン教本、徹底比較!選ぶならこの1冊。
初心者の方がまず最初の教本を選ぶときにお役に立てればと思って配信しましたが。
いや、そもそも先生から、どの教本使えばいいかご指示があるだろうよ!(゚Д゚)クワッ!
というツッコミを1億万回つぶやきながら撮影・編集しました。
そしてこの動画の中で「独学の方におすすめの教本は〜」と語っているのですが
ですが・・・・ごめんなさい・・・
バイオリンの独学はおすすめしません。(特に初心者の方)
理由は3つです。
①基礎の重要性
バイオリンに限らず、すべての物事には基礎が1番大切。
スポーツにおいても準備運動や基礎トレーニングが土台となりますし
本を読むなら漢字が読めなければ、いや、そもそもひらがなが読めなければいけませんよね。
その土台となる「基礎」がぐらつくと、その上にどんなに技術を積み重ねても上達することができません。
英単語がわからないのにTOEIC受けるようなものです。
ドリブルできないのにMBA出場を狙うようなものです。
バイオリンに関して言えば、
楽器の構え方、立ち方、顔の向き、手の使い方
特に、弓の持ち方や左手の使い方に関しては1mm単位以下で音色・音程が変わります。
その1mm単位以下での感覚をつかみ、基礎をつみあげていくためには基礎を固めるためには、
「基礎を知っている人」から学ばなければ習得できません。
②情報精査力
「いやいやこのご時世、ちょっとググれば、ちょっとYouTube検索かければ貴重な情報のオンパレードっしょ〜」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
いや、そうなんですよ。
バイオリンに関しても、ちょっと検索すれば情報の山!
たくさんのプロの方が、黄金の情報を発信しています。私もふむふむすること多々あり。
で・す・が!
「この人はTwitterでこう書いてた」
「この演奏家はこういうのはNGって言ってた」
「バイオリンはじめちゃんねるではこう言ってた」
と、複数の人が発信している情報を全部全部ぜーんぶ取り込んでしまうことの危険性。
ある一定以上のバイオリンの経験がある方は
「ふーん、そういうやり方もあるんだ。自分とは違うのか」とある程度冷静に情報を精査できるのですが
情報を精査するのが難しい段階の方は、あれもこれもと調べて取り入れてしまいがち。
プロにも様々なバックグラウンドがあり、様々なメソッドで、それぞれが習ってきています。
それら複数を取り入れて、情報を得たような気持ちになること、上達を目指すことは
複数の異なる地図を持って山頂を目指すことと同じです。非常に危険です。
私もあります・・・
いろんなYouTuberの家電レビューとか見て、結果わけわからなくなって
結局機能じゃなくて見た目とかで選んで、ネットでポチって大失敗すること。。。
③客観性に欠ける
上達には、客観性が重要です。
バイオリンに関して言えば、
「弓が真っ直ぐに動いているか問題」
これにお悩みの方結構多いと思うのですが
これを、弾きながら自分自身の弓を見て修正するのって至難の業!
試してみたことある方は「わかる〜!!」と思っていただけると思うのですが
弓真っ直ぐ動いている時って、
自分で弾きながら駒の位置見ると、全然駒と平行じゃないですよね?(でも実際はまっすぐ動いてる)
この「弓真っ直ぐ感覚」を習得するのは長い年月の練習と、修正・指摘され続けることがとにかく重要。
自分のことを客観視することって、とっても難しい。
私も含め、人は自分が「普通」と思っているし、自分がやっていることは「正しい」と思いたい傾向があるように思います。
でも、修正点に気がつくことができなければ、ずーっとそのままです。
間違えたまま時間はすぎていきます。
間違えたまま体が覚えていきます。
結果、うまくいかない・上達しないというエラーがおこります。
絶望・・・(チーン)←YouTube的効果音
以上3つの理由から、私はバイオリンの独学はおすすめしません。
もちろん、様々なご事情によって独学を選択するしか方法がないという方もいらっしゃると思いますし、
「独学するならバイオリン習うな」と極論を言っているわけでもありません。
ただ、「レッスンを受ける」ことが選択肢のひとつとして、可能性としてありうるならば
独学を選択することは上達を妨げる
ということを知っていただきたいなと思ったのです。
おしまい。
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